パリ中心部の新しいレストラン
情熱への道
市場の庭師、ブルジョワジー、商店主がみな暮らし、働いていたパリの労働者階級の活気ある中心部、ベルジェール通りには、文化と料理の伝統が色濃く残っている。のどかなシテ・ルージュモンの角に、レストラン「パッションネ」がオープンした。一日中入れ替わるこのレストランは、ランチタイムに界隈が活気づく中、座っておしゃべりするのに理想的なスポットです。
夜の帳が下りると、静かな雰囲気に包まれ、親密なディナーを楽しむことができる。インテリア・デザイナーの高野邦子が指揮を執り、ミッドナイト・ブルーのモザイク・バー、ダークな壁、洗練された家具や照明など、ミニマリズムがきらめく内装となっている。洗練された繭のような店内には、オープンキッチンに面したテーブル・ドットのほか、8人掛けの隠しテーブルもある。
シェフ紹介 - 堀内聡
日本の5つ星ホテル「ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」の最高級レストランで修業を始めた堀内聡シェフは、フランスに渡り、フランスのガストロノミーに惚れ込んだ。2013年にベスト・ビストロに選ばれ、受賞歴のあるビストロ・レストラン「ル・コルニション」の厨房で、伝統的なフランスのテロワール料理に没頭した。美味しく風味豊かなフランス料理のクラシックを提供するこのレストランで、彼はフランス人シェフのテクニックとスキルを短期間で習得することができた。ミシュランガイドに掲載され、エッフェル塔の近くに位置するレストラン、オー・ボン・アキュイユで修業を続け、料理の才能を開花させた。このレストランでは、味と食材の質を重視し、オリジナリティを加えた洗練されたモダンな料理を提供している。30代になった今、彼はパッショネ・レストランのオープンキッチンのコンロの向こうで、美食の創造性を発揮している。